食卓に春の訪れを知らせる「うど」。

うどは比較的アクが少なく、扱いやすい山菜です。

そんなうどですが、どうやって下処理をしたらよいのかわからなかったり、余ったらどうやって保存すればいいかなど、慣れない方には疑問が多いのではないでしょうか。

今回はうどの保存方法をご紹介します。

常温保存

うどは光に当たると固くなってしまうので、購入したら新聞紙で包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。

低温に弱く、あまり冷えた場所ですと茶色く変色してしまうので、真冬の寒い時期でしたら常温保存でも大丈夫です。

冷凍保存

長期保存したい場合は、下処理をして冷凍保存が可能です。

まず根元の黒い部分を切り落とし、泥やごみがついていれば洗い流します。

5cmくらいの長さに切ったら皮をむきます。

根元の部分は皮が固いので、少し厚めに向きましょう。

生のまま和え物・サラダですぐに食べる場合は、この状態ですと多少のアクが感じられますし、時間を置くと変色してきます。

気になる方は使う状態を想定して切ったものを、15分ほど酢水に浸けてアク抜きをしてくださいね。

冷凍保存する場合は、この後さっと茹でます。

この時、酢を少々を加えて茹でるとキレイな白色に茹で上がります。

水を切った後ラップで小分けにし、ジップロックなどの冷凍保存可能な袋に入れてて冷凍します。

うどは苦味を含んだ爽やかな香りとサクサクとした食感が魅力なので、くれぐれも茹ですぎないように気を付けてくださいね。

塩漬け保存

また、大量にある場合は樽で塩漬けも可能です。

漬物用桶などに入るサイズに切ったうどを並べ、粗塩をふり、うどを並べ、粗塩をふり・・・を繰り返し、最後は粗塩をたっぷりふって落し蓋をし、漬けたうどの2倍の重さの漬物石をのせて1日仮漬けします。

翌日になるとアクと水が上がってきますので、すべて捨てます。

再び粗塩とうどを交互に重ねて最後は粗塩で蓋をするように満たし、落し蓋をして重しをのせ、ゴミが入らないようにカバーをして冷暗所で保存します。

うどは冷蔵庫で5日程度保存でき、葉の部分や先端の芽はそれより若干短くなります。

冷凍ですと1ヶ月、塩漬けは粗塩の量により半年〜1年保存可能と言われています。

うどは山菜ですがアクが少ないので、生でサラダや和え物、厚めにむいた皮は炒め物、先端の芽は天ぷら・汁物など、捨てるところがないのが特徴。

おいしいうどを上手に保存して楽しみましょう。

通常スーパーで並んでいるうどはほとんどが栽培もので、日光を完全に遮断して育てられたうどは「軟白うど」と呼ばれ、ある程度日光を当てながら育てられたうどを「山うど」と呼びます。

山うどのほうが食感が固く、香りも強いという違いがあります。

3月〜5月の旬の時期は、天然ものも出回ることがあるんですよ。

全体的に柔らかな産毛で覆われていて、先端の芽がみずみずしくハリがあるものが新鮮なうどです。

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