あんこの保存方法は冷凍・冷蔵どっち?糖度によって違う?
あんこを作ったり、買って来たりすると、量が多くて余ることがありますよね。
保存方法が分からず、とりあえず冷蔵庫に入れてみたけど、日持ちするか不安で、最後には捨ててしまったという方も多いのではないでしょうか?
今回は、あんこの保存方法について冷蔵、冷凍、どちらがいいのか、また、保存する際のポイントや、冷凍あんこのおすすめレシピも紹介します。
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あんこの保存方法は冷凍・冷蔵どっち?
あんこは小豆と砂糖で作られます。
砂糖に腐敗を防ぐ作用があるのはご存知ですか?
砂糖は、微生物の細胞の水分を奪い、活動を制御するため、天然の防腐剤ともいわれています。
その作用を利用した代表的な食べ物が、日持ちするジャムや、砂糖漬けのお菓子です。
しかし、砂糖の量が少ないと、しっかりと防腐剤の役割を果たしません。
あんこは、糖度がその目安になるのですが、糖度が60以上だと日持ちし、55以下になると、一気に日持ちが短くなります。
また、糖度が50を切ると、ほぼ防腐作用はなくなると言われています。
市販のあんこは冷蔵庫で十分持つ
市販のあんこの糖度は、流通の関係もあり、日持ちするように糖度が58〜62程度が主流になります。
また、市販のあんこは、糖度が高いだけでなく、防腐剤も含まれていることが多いので、冷蔵で保存しても、1ヶ月程度は、日持ちします。
保存の仕方は、袋で販売されている商品の場合は、使用する分だけ袋から出し、開封後の残りのあんこは、雑菌に触れるのを防ぐために袋に入れたまま、開け口を止めて保存します。
缶詰や、容器の場合は、そのままにしておくと傷みが進んでしまうので、清潔な容器へ移し替える必要があります。
その際には、あんこの表面に、空気が触れないようにラップを密着させてから蓋をすることがポイントです。
糖度が高い市販のあんこなら開封後でも冷蔵庫で1ヶ月くらいは持ちます。
手作りあんこや低糖・無糖あんこは冷凍すべき
手作りのあんこは、市販のあんこと比較して、雑菌に触れる機会も多く、防腐剤も入っていないため、糖度に関係なく、冷蔵保存では、数日で傷んでしまいます。
また、市販のあんこでも、低糖や、無糖のあんこは、防腐作用があまりないので、冷蔵保存では、日持ちしません。
手作りのあんこや、低糖・無糖のあんこのように、冷蔵保存では日持ちがしないあんこは冷凍することで、長期の保存が可能になります。
あんこの冷凍と解凍の仕方
あんこを冷凍するには、酸化や、冷凍臭がつくのを防ぐためのポイントがあります。
こちらでは、あんこの冷凍と解凍の方法について紹介します。
あんこの冷凍の仕方
あんこを1回で使用する量に小分けにします。
分けたあんこをラップで挟み、1cmほどの厚さにしてから、空気が入らないように包みます。
さらにジップロック等に入れ、空気を抜き、平らにして冷凍します。
急速冷凍するために薄くすること、酸化や、冷凍臭を防ぐために、空気になるべく触れないようにすることがポイントです。
あんこの解凍の仕方
あんこの解凍方法は、室内や、冷蔵庫内で自然解凍することができます。
また、電子レンジでの解凍も可能ですが、自然解凍に比べると、風味が飛んだり、水分が飛んでしまったりする可能性があります。
あんこの保存期間は?
あんこの保存期間を保存方法別に紹介します。
冷蔵の場合
市販のあんこ
1ヶ月程度
手作りや無糖・低糖あんこ
3日程度
※ただし、防腐剤などが入っていれば1週間は持ちます。
冷凍した場合
冷凍すれば市販・手作り等に関わらず半年以上持ちます。
半年も経つと風味が落ちますが、練り直すことで復活します。
あんこは開封後は翌日〜3日以内には食べ切らないといけないと書いてるサイトも多いですが、案外持つので安心してください。
私は親がおはぎのために使ったあんこの余りが冷蔵庫に保存してあるものを1ヶ月くらいかけてちょびちょび食べたことがありますがお腹を壊したことはありません。
ただし常温で置いておくなど保存状態が悪いと菌が繁殖して食中毒の原因になるのでなるべく食べる分だけ出して残りはすぐに冷蔵庫にしまいましょう。
冷凍したあんこを美味しく食べるレシピは?
冷凍したあんこは、冷凍する前と比較して、どうしても風味が落ちたり、水分が飛んでしまったり、また、冷凍臭がついてしまうことがあります。
こちらでは、冷凍したあんこの冷凍臭が気にならない美味しい食べ方を紹介します。
解凍の手間要らず!おしるこ・ぜんざい
- 鍋に冷凍されたままのあんこと水を入れて温めます。
- その後、好みの濃さになるように、お湯を調整し、塩で味を調えて完成です。
冷凍臭も気にならない!バターどら焼き
- ホットケーキミックスを記載の分量通りに溶き、蜂蜜を少々加えます。
- フライパンが十分に温まったら、弱火にし、生地を直径10cmほどになるように流す。
- 表面がプツプツしてきたらひっくり返し、20秒ほど焼いて取り出す。
- 自然解凍しておいたあんことバターを挟み、完成!
バターや、ホットケーキの生地に風味がついているので、あんこの冷凍臭が気になりにくい一品です。
冷凍臭の気にならないレシピを紹介しましたが、もし冷凍したあんこを使用する時に、冷凍臭が気になる場合は、練り直すと冷凍臭がなくなります。
手間はかかりますが、鍋に少量の水とあんこを一緒に入れて、練り直すだけで、冷凍前のあんこと殆ど変わらない状態になりますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
あんこは、手作りか、市販か、また、糖度に寄っても、適した保存方法が異なります。
冷蔵、冷凍ともに保存が可能ということでしたが、市販の糖度が高いあんこは冷蔵庫でも1ヶ月くらい持つものなんですね。
冷蔵、冷凍ともに、ポイントを抑えると簡単に保存が可能なので、あんこを購入する際は、これまで量が多くて手が出なかった、お徳用パックも購入することができそうです。
保存しておいたあんこを、アイスや、パンケーキに添えて、和のティータイムを楽しむのが、待ち遠しくなりそうですね。
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